基本テキストと問題集の比重
前ページで、「基本テキスト」で基礎を固めるのがまず3カ月、続いて「過去問」中心の学習期間が5カ月とアドバイスをしました。過去問の方に余計多くの時間を割いています。
「基本テキスト」と「過去問集」はどちらが大切でしょうか?もちろんどちらも大切ですが、あえて優先順位をつけると「過去問」なのです。
その理由ですが、これは市販書も、スクールや通信講座の教材もみんな同じことがあてはまります。クオリティーにはそれぞれ差はありますが、基本テキストの内容というのはすべて、過去に本試験で出題された問題をもとに作られているからです。つまり基本テキストのたたき台はすべて過去問ということです。
このことは別の言い方をしますと、過去問を70%程度正解できる力のある人なら、社会保険労務士の試験には合格できるということです。
しかしやはり、初めて社会保険労務士の勉強をされるみなさんが、いきなり過去問から入っても問題を解けるというわけにはいきません。予め基本テキストで予備知識を頭に入れておくプロセスは欠かせません。
ここまでの話を整理してみますと、
(1)基本テキストと過去問集で比重を置くのは「過去問集」の方。
(2)基礎知識を頭に入れるために基本テキストをまず3カ月。それから過去問中心の学習を5カ月ということですね。
(2)の過去問中心の学習ですが、実際はこの間も基本テキストは多様することになると思います。過去問は基本テキストを参照しながら解くというのも、非常に効果のある勉強法です。基本テキストは、いわば過去問を解くための道具として補足説明などを加えて編集されています。そのため問題を解きながら参照する方が、注意力がましてテキストの内容も暗記をしやすいのです。
私がお薦めする中盤5カ月間の「実力養成期」というのはつまり、過去問中心ではありますが、基本テキストと過去問を並行して進める学習期間のことです。その過程では、「この週末の2日は基本的を読むことだけに集中する」というような勉強が相応しいこともあるでしょう。もちろんそれで構いません。「今の自分に必要と思われることを最優先」するのが正しい学習のあり方だと思います。
ここまで8か月経過した時点で、あと4カ月あります。
それは過去問学習の継続かもしれませんし、テキストのビデオ講義をもう一度繰り返してみることかもしれません。ラストに4カ月を確保し、焦らず軌道修正を続けるようにしてください。